2009年8月31日月曜日

23ノットでジブのリーフを試す (Video)

風のビルド・アップに合わせて、メインをフルからシングル・リーフ、さらにダブル・リーフと縮帆した後、風はさらに強くなる様子。100%ジブもリーフするチャンスが到来した。



セイルがニューでパリパリ、そして滑りやすいのでいつもより気を使うが、快調。メインもそうだが、今回のセイルはブームやクラブをまわして結ぶリーフィング・ラインが長いのでその点作業がやりやすい。

セイル後端のリーフ・クリングルを留めるラインはフルに揚げている時のクルーのラインで代用せず、専用ラインを使えば、もっと楽に作業ができるはずなので、来週末の出航前までには仕込みたい。

この後風は26ノットまでビルドした。ジブのリーフのテストは大成功。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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にほんブログ村、さようなら。

以前お知らせしたとおり、本日8月31日月曜日をもって、にほんブログ村を卒業します。

明日9月1日からはブログ村のランキングには登場しません。

1年間、毎日、村へのリンクのロゴをクリックしていただいた皆さま、ありがとうございました。

これからはゆっくりブログだけをお楽しみくだされば幸いです。

PSC Flicka #295 Serenity拝

2009年8月30日日曜日

猛暑の土曜日、海上で涼む (Video)

マリーナでは2-3ノットの風、風向も南からとまるで春風。前日の金曜は猛暑で、しかも、夏には珍しく風が殆どなかった。それと同じパターンになりそうだなと思ったが、ともかく海上の方がまだ涼しいだろう、と出航を決めた。

外に出て、やっぱり2-3ノットかと思っていると、1マイルほど北を行く大型スループが結構ヒールして走り始めた。そこに方向を定めて進むと、定番の西風になり、風速も5-6ノット、7-8ノット、11-12ノット、と1/4マイル位毎に調子が上向いて行く。



このビデオを撮り終えると、風がすぐ15ノット強となったので、メインをシングル・リーフ。やれやれと、コックピット・シートに腰を降ろしてひと息つこうと思った直後、風は20ノットを超えた。

急いでメインをダブル・リーフする。これで良し、と思う間もなく、すぐに26ノット。サウス・ベイで2時前にこれほど吹くのは久しぶり。絶好のチャンス到来、とニューのジブにもリーフを入れた。

という訳で、上のビデオと明日アップロードする予定のビデオの間は、ものの10分と経っていない。めまぐるしい動きで、撮影する暇も息をつく暇もなかったが、ニュー・セイル・ハンドリングの良い訓練になった。

***

メインとジブを同時に新調した結果、セイル・パワーは古い25年物と比べて20%以上増したのではないか、という気がする。良く走る。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2009年8月29日土曜日

キャラウェイ、イギリスへ

地中海に数年滞在した#423 『キャラウェイ』が、オーナーのアンガスの仕事の事情でイギリスに戻ることになった。 (アンガスはフリッカ・ホームページのウェブ・キャプテン。)

これは今年、イタリア各地を巡ったときのイチマイ。








トスカーナ地方のイルカたち。










フランスのカンヌに戻った後、海路貨物として運ぶか、陸送してもらうか、考えていたが、結局コストの点で陸送となった。




尚、イギリスから地中海に来る時は、フランスの各運河を通って自分で乗って来た。













マストは外して車台に載せてある。

(写真はいずれもPSC製434艇中423番目 Caraway です。)
フリッカ・ホームページ

2009年8月28日金曜日

ダブル・リーフのメイン (Video)

イージーにタックした後、連れ潮のスターボード・タック。16ノットの風。快調。



古いセイルは伸びてへたっていたのでトラベラーを使ってウェザーに引き込む必要を感じた。しかし同じ帆走条件の下でも、ニュー・セイルではその必要が無い。

(といっても実はセレニティにはトラベラーがない。コンパニオンウェイの入り口下、中央部にシャックルでシートブロックをつけてあるだけ。ニュー・セイルにしてトラベラーがなくても良い理由が分かった。)

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2009年8月27日木曜日

上り角 (Video)

シングル・リーフのメインで北上を続ける。この新しいセイルのおかげで、上り角が5度は良くなったような気がする。



タッキングも以前よりスムーズだ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカの一覧 

2009年8月26日水曜日

ノー・ハンズ (Videos)

予定どおり風が強くなって来た。ティラーは手放しで航行性を見ている。



↑ 約10ノットの風。メインもフル。



↑ 14-15ノットの風。メインをシングル・リーフ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ 

2009年8月25日火曜日

にほんブログ村を卒業します。

来週月曜、8月31日、にほんブログ村を卒業します。
参加してちょうど丸1年、区切りが良いので卒業です。

にほんブログ村には出なくなりますが、このフリッカのブログ自体は続きます。
よろしければ、今の中に、下のURLをブックマーク(お気に入り)に入れて、直接入るようにしてください。

『フリッカのいちにちイチマイ』

PSC Flicka #295 Serenity拝


この写真は去る土曜日、約10艇が参加して往復20マイルのコースで行われた手漕ぎアウト・リガー(6人乗り)レースの様子。


ちょうどマリーナを出た時出合った。写真に写っているのは先頭グループ。この連中の前を横切って湾の中央部寄りに進めるのかな、とも思った(連中は結構スピードがある)が、幸い無理なく通過。まわりや前方には小型のパワーボートに乗ったオフィシャルがレース艇の来るのを告げて安全を守っている。

ボサ・ノバ的セイリング (Video)

同日、ニュー・セイルにも慣れて来て、のんびりセイリング中。

朝7~8ノットだった風が時間とともに徐々にビルド・アップしていく、典型的なSF湾の夏の日。



ブラジルはリオ・デ・ジャネイロから訪れた知人がおみやげに持って来てくれたCD "Tanto Tempo" をMP3に落としたものを流している。息がピッタリ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのデータベース 

2009年8月24日月曜日

新しいハンキング・ジブの仕掛け (Videos)

新しいセイルは見た目も気持ち良いがパフォーマンスも良い。このような弱い風でも艇を運んでくれる。

ヘッドスルは100%(メインスルとオーバーラップしない最大の大きさ)のジブ。頂部にあるヘッドの孔(ハルヤードを装着)と底部にあるタックの孔(グースネックにシャックルで装着)の間に、セイルをフォアステイに取り付けるためのハンクと呼ばれる金具が9個付いている。



9個のハンク中、上の5個は通常のハンク式(引っ掛け式)ジブ同様に、ハンクがセイルのラフ(前辺)に直接付けてある。しかし、下4個はセイルのラフに沿って付けたライン(ロープ)に付けてあり、ラインはラフに付けたループを通っている。



別アングルで見たラフ下部のハンク。ハンクをセイルに直接付けずラインに取り付けてあるのは、風の強弱や、セイルのポイント(風に対する角度)に合わせ、このラインを締めこんだり緩めたりすることで、セイルのラフのテンションを調整するため。



こういう仕掛けのため、このジブのラフには、上から下まで、通常のボールト・ロープではなく、フォアステイより少し径の小さいステンレス・スチールのワイヤー・ロープが入っている。(ワイヤー・ラフ・ジブ。)

コントロール・ラインの下端は取り敢えずクラブ(ブーム)の下にあるべイルという金具に結わえてあるが、クラブにクリートを付ける予定。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2009年8月23日日曜日

ニュー・セイルで初帆走 (Video)

22日(土曜)、新調したメインとジブで初帆走。見ての通り、伸びきって深いカーブを描いていた古いセイルとはシェイプがちがう。トリムも簡単だ。



揚げ下げ、リーフ、タック、ジャイブなど、セイル・ハンドリングのやりやすさは、今までの25年ものと、さほど変わらない。(ただ、マリーナに帰ってセイルをたたみ、カバーを被せる時は新しい生地をたたんでまとめるのに多少苦労するが、それは当然。)

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2009年8月22日土曜日

同日、スターボード・タックの走り (Video)

海上に出ると気持ちも晴れる。快走している時は尚更。



風で走る。セイルボートで良かったと思う時間。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年8月21日金曜日

8月初旬 (Video)

これは25年目の古いセイルで帆走中のビデオ。新しいセイルではどうなるだろう。



曲は小坂一也の大昔のヒット曲。調子に乗っていたら危うく足を滑らせそうになった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2009年8月20日木曜日

新しい100%ジブ

新調したジブ。セレニティのジブはクラブ(ブーム)付きだ。(クラブは従来のものをそのまま使用。)

以前のジブより大きく見えるかも知れないが、実は同じ大きさ。ジブのバトンは上から小中大と3本。

古いジブはラフ(セイルの前辺、この写真では左)に上から下まで直接ハンクが装着されていたが、このセイルは上半分はそうでも、下半分のハンクはラフに付けたダブル・ループに通した細いライン(ロープ)につけてある。ライン自体の上端はラフ中ほどのグロメット(孔)に結んであり、下端はクラブの下部にクリートする。




すべてのハンクをフォアステイにハンクして(掛けて)から、そのライン(コントロール・ライン)を緩めたり引き込んだりすることにより、ジブのラフのテンションを調整する。つまりセイルの張りと膨らみを極力いい形に保つための仕掛けだ。

風の強弱にもよるが、風に向かって上っていく時、ビーム・リーチの時、追い風でランの時、実際の引き込み具合はどの程度が良いのか。最大の効果はどうやったら出るのか。これは今週土曜のテスト・セイルを始めとして、今シーズン、残りの日々でじっくり試してみたい。







特に上と下の写真をクリックして大きくすると、ハンクの上5ヶはセイルに直接付いており、下4ヶはそれぞれセイルに付けたダブルのループに通したコントロール・ラインに付けてあるのが分かるかも知れない。尚、タックはシャックルでグースネック後端に固定してある。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2009年8月19日水曜日

新しいメインスル

SF湾の東側のあるマリーナに係留してあるフリッカの写真を3日連続で載せたが、それは先週土曜、そのマリーナの端にあるLee Sails のオフィスに、注文しておいたメインスルとジブが香港から届いたというので、ピックアップに行く際、立ち寄ったのだった。

香港のLee Sails は何といっても安い。両方で送料+9.75% のこちらの消費税と合わせて、約1200ドルだった。

セイル・クロース(生地)はダクロンの6.6オンスもの。25年頑張ってくれた、やはり香港製の以前のセイルは7オンスだったから、ちょっと薄い、軽い。

同日、早速マリーナでホイストしてサイズを確認して一安心。マストを上るスラッグにシリコン・コンパウンド(グリース)を塗って上げ下げをスムースにした。







セイル頂部(ヘッド)の板がアルミ板ではなくプラスチックでサイズも少し小さめ、各リーフのタック(前の孔=クリングル)が小さくて弱く見えるなど、造作に安いだけのことはあるなと感じさせる点もある。

前のセイルは25年持ったが、1年50日セイルして5年持てば良いだろうと思う。(それでも10年は使うだろうが。)

パシフィック・シークラフトのフリッカのロゴも細かいところが大雑把で、愛嬌のあるものになっている。

バトンは以前のセイルでは上から小中大と3本だったが、このセイルは小中中小と4本。シェイプは今のところ言うことなし。

今週末は、実際のセイリングで、上げ下げ、ファースト・リーフ、セカンド・リーフ、フルの反復、+タック、ジャイブ、ヒーブ・ツーなどで、ハンドリングをなじませる予定。





日陰の方に回るとロゴとセイル・ナンバーが透けて見える。

別にレースをする訳ではないのでセイル番号は無くても良いのだが、ランデブーで他のフリッカとセイルする時があれば、ハル番号295号艇ということで、認識しやすいのではと思う。







(写真はいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのデータベースにある同艇の紹介

2009年8月18日火曜日

ドリーム・キャッチャー

この艇は昨日、一昨日の両フリッカと同じマリーナに以前から係留してある。一昨日のフリッカとの間には他艇が5~6艇しかいない至近距離。

以前にも [オーニング] の件で登場したので覚えている人も多いだろう。







茶色のハル(船体)はメンテが難しいのか、他の写真ではまともに見えても、目の前に立って見ると、この写真のように随分フェイドしている。


アンカーはオーバー・サイズのブルース・アンカーというクロー(爪)型アンカー。砂や泥の海底向きで、多少風向きが変わっても左右の爪でボトムに食い込むという。SF湾にはぴったりのようだ。ただし海草の多い海底では滑る。太平洋に出ると昆布などの海草が多いので別タイプのアンカーを用意した方が良いかも知れない。

4枚式ドロップ・ボード(差し板)の上から2枚目は窓の役を果たすプレキシ・グラス。






象の頭と鼻を覆ったような、ラダーとティラーのカバー。我がセレニティーでも同様のカバーを製作中。 

(写真はいずれもPSC製434艇中261番目 Dream Catcher です。)
フリッカ・ホームページのデータベースにある同艇の紹介

2009年8月17日月曜日

夢実現までもう少し

このフリッカも、昨日の 『フリッカ』 という名のフリッカと同じマリーナに係留してある。声をかければ届く距離。

こちらも最近このマリーナに姿を現したという。カリフォルニア船籍だが、前オーナーが随分長く乗っていなかったのだろう。



土台はしっかりしているようだが、かなり手入れが必要なようだ。

ブリッジデッキがなく、コンパニオンウェイの切れ込みが深いので、83年以前のフリッカであることが分かる。




スターン・プルピット・レールの中央部だけが2段式で、下段をメインシート・トラベラーに利用している。トランサムの船体IDの刻印を調べたところ1980年製だった。

ポートは前ふたつが長方形のブロンズ製、後方の大型ポートは開かない形。だが、サイズは後年の開閉型大型ポートよりも大きい。

コンパニオンウェイ・ハッチも83年後半以降の型とちがい、2箇所、ブリッジの盛り上がりのある特徴のある型。

ラダーは補修のためか取り外してある。船体に名前は無かった。







バックステイは1980年代の逆Y字型スプリット・バックステイ。ミニ・バンプキンを使ってトランサムから突き出した形で、センターから少しスターボード側に装着した70年代の初期フリッカのものから見た目も大きく変わった。

***

スタンディング・リギング、ラニング・リギングの交換、マストやブームの補修、水面下の船体ブリスターがあればその修理、エンジンのメンテまたは換装、などなど、いろいろな作業が必要だろうが、船体を手に入れた訳だから、新オーナーは夢の実現に大きく前進したと言える。このフリッカがSF湾をセイルしている姿を早くみたい。

(尚、補修を待っているフリッカは我がセレニティと同じマリーナにも一艇ある ⇒ [レッドフェザー]

(写真はいずれもPSC製434艇中125番目、無名のフリッカです。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年8月16日日曜日

フリッカにも運命あり

フリッカは生産中止になって10年以上経つ。中には20年以上オリジナル・オーナーにずっと可愛がられている艇もあるにはあるが、多くは2~5代目、もしかしたらそれ以上のオーナーの手を経ている場合が多い。

この艇はフロリダ船籍の番号をつけたままだが、つい最近サンフランシスコ湾アラミダに移ってきた。





陸送で着いたばかりのようで、ブームはまだキャビントップ右舷側に置いたまま。

両舷に傘立ても付いている。











コンパニオンウェイの上にはハードなオーニングがあるが倒したまま。








バウスプリットはファクトリーのオリジナルではない。先端の丸いドームのような盛り上がりはなく、フラッシ(平坦)。




実はこの艇は以前紹介した [フリッカという名前のフリッカ] だ。








これから新オーナーが磨きをかけて、また新しい命が吹き込まれるのだろう。

(写真はいずれもPSC製434艇中297番目 Flicka です。)
フリッカ・ホームページのデータベースにある同艇の内容

2009年8月15日土曜日

リーフィング・ラインの設定

PSC製フリッカ366番艇スカウト(上)と同423番艇キャラウェイ(下)。

2枚ともフリッカ・ホームページの表紙を飾った写真だが、今日はシングルライン・リーフィングの話。メインスルの後ろの方に注目して欲しい。(各写真ともクリックすると拡大する。)

スカウトではブーム後端から出たリーフィングラインが、ファースト・リーフ(下段)、セカンド・リーフ(上段)それぞれのクルー(セイル後端の孔)に上り、ファースト・リーフの場合は右舷側から孔に入ったラインが左舷側に垂直に降りて、ブームに結んである。一方セカンド・リーフの方はラインが左舷側から孔に入り、右舷側に垂直に降りて、ブームに結わえてある。

ラインはコックピット前のキャビントップのクリートからキャビン・トップを前へ走り、キャビン・トップ前方の滑車、さらにマストの付け根部分にある滑車を経由、ブーム前方からブーム内に入り、ブーム後端から出て、上に説明したように設定されている。

つまり、キャビン・トップにクリートしてあるラインを引っ張ると、セイルは後ろへ、そして同時に下へ引っ張られる。一本のラインでリーフができるという仕掛け。(無論その他、セイルの下部を3箇所、セイルに付いた細紐で結わえなくてはならないが。)

キャラウェイでも部分的にしか見えないが、同じ設定になっているようだ。 





キャラウェイでは引っ張る側のリーフィング・ラインの端をキャビントップに留めるために、クリートではなく、見ての通りロープ・クラッチを使っている。3連のロープクラッチがあれば、ウィンチはひとつでも3本のラインを楽々コントロールできる。

セレニティもジブ、ステイスル、メインの各ハルヤード、ファースト、およびセカンド・リーフィング・ラインと、両舷合わせて計5本のラインをコックピット前のキャビントップに引っ張っているので、将来、各舷それぞれ3連ロープクラッチをつけたいと思っている。

尚、以前書いたように、我が295番艇セレニティでは、リーフィング・ラインのセイル・エンドの設定は [こういうふうに] している。

(写真上はPSC製434艇中366番目 Scout、下は423番目 Caraway です。)
フリッカ・ホームページ

2009年8月14日金曜日

サウス・ベイ (Video)

サウス・ベイはとても気に入っているセイリング・グラウンドだ。



メイン・ベイに比べ、湾の各所を結ぶフェリーや観光客相手の船艇の数が格段に少ない、特にサンフランシスコ・ジャイアンツのAT&Tパーク(野球場)から南は皆無に等しい。

自分たちだけの場所という感じ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2009年8月13日木曜日

連れ潮 (Video)

サンフランシスコ湾の風は午後になってビルドアップする。午前は弱い風。この時約5ノット。波も無いに等しい。風は弱いが連れ潮のため対地艇速約4ノットで帆走中。



いつもこの角度でベイ・ブリッジをくぐる。風は昼過ぎにだんだん強さを増し、あと2時間もすると [こんな感じ] になる。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2009年8月12日水曜日

スターボード・タックでサウス・ベイに向かう (Video)

ベイ・ブリッジの手前(西側)がセントラル・ベイ(俗にメイン・ベイとも言う)。向こう(東側)には南北に長いサウス・ベイが広がっている。

プリヴェンターを外してメインをジャイブ、ジブもポールを外して引き込む。スターボード・タックだ。



週日のお昼近く。気持ちの良い潮風。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

2009年8月11日火曜日

ダウン・ウィンド・セイリング続く (Video)

南西の風を後ろから受け、針路は北東、バークレー方向。右側の島はベイ・ブリッジを真ん中で繋いでいるヤーバ・ブエナ・アイランド。そこまで行くまでにメインをジャイブし、スターボード・タックでベイ・ブリッジのサンフランシスコ側根元近くを通過してサウス・ベイに入るコースを取る。



アスターン(後ろ)を振り返った一番最後の画面、こちらに向かって来るフェリーの後ろに見えるのはエンジェル・アイランド。その左の明るく見える島がアルカトラズ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2009年8月10日月曜日

木曜朝のセントラル・ベイ (Video)

フィッシャーマンズ・ワーフの西隣りにあるアクアティック・パークを訪れたあと、ベイ・ブリッジ(東)方向へ。アクアティック・パークはスイム・クラブがあり、一年中(冬でも)スイマーがいるので、パワーボートは入れない。入れるのはセイルボートやローボートの類だけ。24時間の時間制限があるが、錨泊して夜を過ごすこともできる。

アクアティック・パークには(今改装中だが)海事博物館がある。以前は海面に面したテラスに堀江氏寄贈の初代マーメイドも展示されていたが改装後はどうなるのか分からない。



ゴールデンゲイトを背に、太平洋から約5.5ノットの朝風を受け、ウィング・アンド・ウィング(ウィング・オン・ウィングと言う人もいる)でランをするセレ二ティー。のんびり動いているように見えるが、艇速は対地5.2ノット。この海域(ピア39沖~アルカトラズ島周辺)は夏の午後、特に2時以降、毎日25ノット以上の風が吹く。

以前にも紹介した観光客を乗せた [大型オープン・パワーボート] が湾内前方をテーマパークのごとく走り周っている。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年8月9日日曜日

ティラーとラダー・チークの腐食

今週は休みを取ったのでベイ・クルーズを楽しんだ。

一日目、ティラー(舵棒)がスポスポ状態になった。少し引いて見ると簡単に抜けてしまった。





この写真は取り敢えず、テグスとダック・テープで剥離した合板を元通り組み合わせた状態。これでなんとか持った。見ての通り孔の後ろ部分の板は落ちて不明のため空いている(人差し指の先の部分)。写真はクリックすると拡大。

クルーズ後、マリーナにてティラーの交換をする。この写真はテグスとダック・テープを外したところ。合板の剥離がまざまざ。



25年の歳月、と言えばそれまでだが、原因は雨や清掃時のホースからの水。

この剥離したティラーはどうも2本目。左側にあるのはスペアとして取ってあった新艇時に付いてきたオリジナル。




先々代のオーナーが、約2インチ(5cm)長いこの2本目に取り替えた際、市販のもの(おそらくJ24用)を買って来て、フリッカのラダーの左右のチーク(頬板)の間にフィットさせる時、少し細くする必要があり、そのため両サイドを削り落としたらしい。

削った部分の木はニスなど塗らず、むき出しのまま。ティラーにかかった水は根元の方、つまりこのむき出しの部分に溜まる。そこで年月とともに剥離が起きた、ということだろう。左側のオリジナルのものは削って幅を調整する必要はなく、ニスが塗られたままフィットする。

***

ティラーの交換は簡単、しかも割りと安く手に入る。問題は下の写真にある右舷のチーク(cheek、頬板)。このユニークな形に仕上げたチークの素材は多分オレゴン・パイン材。ティーク(teak)材とちがい、ニスなどの保護膜をつけてやらないと腐り安い。

左舷のチークは全く無事だが、この右舷のチークが2箇所腐ってボロボロになっていた。






ちょうどこの人差し指の上のあたり、そしてその左のティラー留めのボルトを通す穴のあたり。いずれも外側はまだだいじょうぶだが、内側が下の写真のとおり。

良く見ると、およそティラーの擦れる部分に沿っている。









ティラー上部が何かの理由でわずかながら右舷側に傾いていた、もしくは係留時に艇全体が右舷側にわずかながら傾いていることが多かった、などが原因でティラーと右舷のチークの間に水が溜まって腐食の原因となったらしい。どういう訳か、チークの内側もニス塗りは無く、生地がむき出しのまま。

下の写真、腐っている部分を穿り出し、そこにファイバーグラスのネットを積層しながらレジンで固め、木の表面部分にもファイバーグラスのネットを広く幾方向にも重ねてレジンで固めた、臨時処理。見てくれは悪いが強度は十分。

この冬(オフ・シーズン)、ティーク材で新品のラダー・チークを1セット作って交換する予定。あと2~3ヶ月はこれで頑張ってもらう。


所定の時間を過ぎて固まったところで、良品のオリジナルのティラーを装着して手当ては完了。





良きパートナーのワイフがセイルカバーなどに使われるサンブレラの布地でこのラダーの上部を覆うカバーを作ってくれることになった。



(写真はいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
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2009年8月8日土曜日

180度 (Video)

サンフランシスコ市街方向からSW湾サウス・ベイを160度くらいで南下して、キャンドル・スティック・ポイントをクリアーすると180度の真南にマリーナがある。



距離あと2マイル。ここまで来ると自分の家の庭に戻って来た感じ。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
日本のヤフー!フリッカ・グループ

2009年8月7日金曜日

逆潮 (Video)

往路は連れ潮、12ノットの風、シングル・リーフのメインとフル・ジブで艇速対地5.5ノットだった。帰路、逆潮の中、20~22ノットの風、ダブル・リーフのメインとフル・ジブで対地4.7~5.0ノットで帆走。

小生どもの楽しみはA地点からB地点までできるだけ早く移動、ということではないので、途中で360度回転をしたり、ヒーブ・ツーしたり、必要以上にリーフを入れてのんびり帆走したり、少し針路を変えて風の違いを見てみたり、いろんなことをして楽しむ。



現在ホームポートにしているマリーナの位置は良くしたもので、帰路のスターボード・タック、オートパイロットもウィンドヴェインも無しで手放し帆走していると、2マイルほど北のポイントで風向きが少し変わり、風も一段と強くなり、セレニティはそれに応えて少しヘッドアップ(つまりウェザーに向かう)してスピードを増しながら、自動的にマリーナに向けて針路を取る。OK、どっちへ行けばいいのか知ってるよ、と言わんばかり。

艇は本当に生きているんだな、と思えてしまう。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2009年8月6日木曜日

アンカーのないプルピット (Video)

フリッカは通常プルピット・プラットホームの右舷側バウ・ローラーにCQRアンカーをセットしてある。セレニティでは日常マリーナからマリーナ(ドックからドック)のデイ・セイリングなのでアンカリングをする必要は全くない。故にはずしてある。バウに下がっているデッド・ウェイトの除去と、ジブを下げる時のプルピットでの立ち回りの足場を確保するためだ。

チェインもチェイン・ロッカーに入れたままだが、この日は状況によってはアンカリングの可能性もあるので、引っ張り出し、バウ・ローラーを通し、先端をウィスカー・ステイの外側から取ってプルピット・レイルにフックしてある。

コックピット・ロッカーに収納してあるアンカーを付けて落とすのに時間はかからない。



(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2009年8月5日水曜日

8月の風 (Videos)

8月1日土曜日のセイリング。ようやく本来の夏らしい風。サウス・ベイで午後時間が経つにつれ22ノットまで上った。夏のSF湾ではメインのダブル・リーフは日常茶飯。だが、今年は随分久しぶりのような気がする。

例によってブロードバンドの人は2本同時に見られ度。





キャノンより画質の落ちるオリンパスで撮影。コンパクト・モードにしなくてもメモリーが少なくて済むのでアップロードは助かる。

この日はマリーナにて心地よく船中泊した。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番目 Serenity です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ登録データベース

2009年8月4日火曜日

1985年製 『マリア』

このフリッカはサンフランシスコ湾のソーサリートに係留している。確か2006年後半~2007年前半に新オーナーの手に渡った。

新オーナーはヤンマー1GM10を新品に換装(現在アワー・メーターは12時間位とのこと)した他、オートパイロット連動のガーミン製レイダー兼チャート・プロッター(カラー)、燃料タンク、艇内の配線、ドジャー、フル・コックピット・カバー、プロファール製ジブ・ファーラー、リギングなど、すべて新品に変えたらしい。












その他、ハル、ティーク・レール、内装などに磨きをかけたり、新オーナーとしてやるべきことはひととおり済ませてあるようだ。

実際に乗ったのは2シーズンちょっとのはず。セイルしたのは合計何日間だろう。つい最近、売りに出た。上記の投資を回収しようというのだろうか、買った時より約10000ドル高い43500ドルの値がつけてある。投資回収は自分で乗って楽しむことでできると思うが、何か事情があったのだろう。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1985年製 Mariah です。)
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2009年8月3日月曜日

ポンポン大将 (Video)

iPod から聞こえるこの歌を覚えている人は何人いるだろう。



下町のポンポン船の船長が主人公。昭和30年代のNHK子供向け番組主題歌。

8月に入った夏のサンフランシスコ湾。セイリングに持って来いの環境を満喫。シーズン真っ盛り。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2009年8月2日日曜日

パイロットハウスのフリッカ (続)

昨日のフリッカの内部。パイロットハウスというくらいだから、もともとパイロットハウスの中には、コックピットのヘルム(舵)と連動する別のヘルムがあって、ハウス内で気候・気象の影響を直に受けなくても操船できるようになっている。しかし、無論、このフリッカのハウス内にはヘルム・ステーションはない。真ん中の柱はマストからの重量を支えるコンプレッション・ポスト。

ハウスからの視界は申し分ない。通常のフリッカは天井までの高さが約1.8mだが、このハウスの天井はどのくらいだろう。



この写真では通常のキャビントップと殆ど同じ高さに見える。








コンパニオンウェイはオフ・センターのセットアップで少しポート側寄り。スタボー側に個室ヘッド(トイレ)がある。

両舷からブームの中ほどへ伸びたミッド・ブーム型メインシートに注目。各舷とも、ハウストップにブロックとシーブが付けてあり、トラベラー・トラック無しでコントロールできるようになっている。

ハッチの横にあるポート側メインシート・ブロック(左)とシーブ(右)の様子。







コックピットは両舷のゲート部分を除き、ステンレスのレールで囲まれている。

いつかもっとインテリアの写真が見られるかも知れない。

後日註: この艇は2013年3月、Yachtworld で Nor'Star 製として売りに出された。

(写真はいずれもカナダのフリッカ White Dolphin です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧

2009年8月1日土曜日

パイロットハウスのフリッカ

このフリッカはノー’スター製でもPSC製でもない。広い意味で自作艇としよう。(プロに頼んで造ってもらったものかもしれない。)

スーパーストラクチャー(デッキより上に造られたものの総称)は通常のキャビン型ではない。この型はパイロットハウスと呼ばれるもので、機帆走を常とする 「モーター・セイラー」 に付いているものだ。

風、雨、雪などを避けるのが一番の目的で、寒い地方の艇に多い。

フリッカは20フィート艇でも、ビーム(船幅)は最大8フィートもあるため、パイロットハウスが乗っても全体の見た目のバランスは取れる。


この艇はカナダ五大湖地方のものだが、ほぼ同じ地域に後でパイロットハウスを付けた [パワーボートのフリッカ] がある。

本日の艇は最初からモーター・セイラーとして造ったものなので、その分、収まりが良い。エンジンはボルボ・ペンタ MD1B 一気筒 10馬力のディーゼルだそうだ。

マストは通常のフリッカ同様、ハウストップ・ステップ。









天井を突き抜け、キャビンソール(床)も抜けて、キールにステップさせる方式ではない。

ハウストップのキャンバー(アーチの反り具合)は緩く、とてもマストの重量を支えられない。そのためマスト直下のキャビン内に木の柱(コンプレッション・ポスト)を仕込んであるそうだ。

後日註: この艇は2013年3月、Yachtworld で Nor'Star 製として売りに出された。

(写真はいずれもカナダのフリッカ White Dolphin です。)
フリッカ・ホームページ、売りに出ているフリッカの一覧