2011年4月30日土曜日

ビクトリー・タグから乗り換えて早や2年8ヶ月

オーナーのディックが老齢になり大型艇はメンテやアンカリングが大変だと [ビクトリー・タグからフリッカに] 乗り換えて既に3年近くの歳月が流れた。

ビクトリー・タグの前もセイルボートに乗っていた。乗れる日はいつもフリッカを楽しんでいるようで何よりだ。




同じマリーナに木造のクラシックなヨットに乗っている夫婦がおり、その二人が良く写真を撮ってくれている。













こう見ると80歳がすぐそことは思えない若さだ。









風景から分かるように昨日のアラクリティーと同じパシフィック・ノースウエスト。アメリカ西海岸の人間ならいつかは夏に2~3週間クルーズしてみたいと思っている海域のひとつ。

(写真はいずれもPSC製434艇中314番目 Rowdy です。)
フリッカ・データベース

2011年4月29日金曜日

アラクリティー

アラクリティーはパシフィック・ノースウエストのフリッカ。

オーカの一団に遭遇した時のビデオは [以前紹介した] が、この1枚目の写真はビデオからピック・アウトしたようだ。

海域はカナダのブリテッィシ・コロンビア州本土とバンクーバー島間のガルフ諸島近辺。






水辺の教会。皆んなボートで集まるのだろうか。









アラクリティーは昔からワシントン州フライデー・ハーバーをベースに、パシフィック・ノースウエストでチャーター用に貸し出されているが、そのビジネスは [今でも続いている] ようだ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1978年製の Alacrity です。)
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2011年4月28日木曜日

スカウトのインテリア

約2年前にリストア+改修中だったフリッカ、スカウト。

これは当時の写真。キャビン・トランクの前部に張られたティークのヴィニア(ベニア)が一部浮いている。




原因は不明だが、何らかの形で湿気が入り、薄いヴィニアがファイバーグラスから剥離したのだろう。リストアを行った現オーナーはあるセイリング・フォーラムで修理法を尋ねていたが、これは一種のブリスターだ。押してもびくともしない位固かったという。中に水が溜まっていたのではないか。

下の写真から見て結局ナイフでブリスターの中心部を縦に切って内部を乾燥させ、接着剤を入れゴムのマレット(ハンマーみたいなもの)で叩いて均し、余分の接着剤を拭き取り、接着面が乾いた後切断線を鉛筆型の木部補修剤でタッチアップしたのだろう。

ギャリーのカウンタートップも全て張替え。シンクも交換。







アイスボックスも作り替え、そのアウトボード側には収納スペースを作成。カウンタートップの板はイエロー・シーダーのようだが、どうもティークとの統一感に欠ける。

***

現オーナーはボート(セイル/パワー)の修理業者で、2008年2月頃この艇を購入、2~3年かけて大幅にリストア+改修して今売りに出しているが、そもそもキャビン内に異常な湿気が溜まった原因は何だろう。

実は2008年初頭まで長い間売りに出ていたあるフリッカの事を、現オーナーではない別のUSヤフー・フリッカ・グループのメンバーが下見して、キャビン・ソール(床)には水が溜まり、キャビン内は湿気でどこを触っても濡れるくらいだった、と書いていたことがある。そのリポートはもしかしたらこの艇のことを書いていたのかも知れない。

いずれにせよ一時的に沈船だったとか、デッキからの複数のリークが長期間放置されキャビン・ソールにも水が溜まっていたとか、何か重大な過去があるような気がしてならない。

大掛かりなリストアを行ったのは良いが、特に湿気に関してリストア前の状態など艇の履歴を開示し、リストア点・改修点の理由を明らかにしないと、いくら装備をアップデートし、またウィンドヴェイン(自動操舵装置)やトレイラーが付いているとしても売り手の希望価格ですんなり買う人が現れるとは考え難い。

***

リストア+改修は本業らしく幅広くかつ丁寧に行われてはいるが、小生の私見では改修のやり方に賛成しかねる箇所もある(例: コックピット・ドレインを固定式直下型にしたこと、清水タンクをVバース下に作り込んで、チェイン・ロッカーからビルジへの排水路を閉じてしまったこと、バッテリーをVバース下に置いたこと、D2ヒーターの排気経路に追波でトランサムの孔から水が入って来る場合の対処法が施されていないことなど)。

同艇の過去の記事は [こちら] (クリックすると本日の記事の下に過去の記事が表示される)。

(写真はいずれもPSC製434艇中366番目 Scout です。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2011年4月27日水曜日

アルミ製バウスプリット

バウスプリットを二度と換装しなくて良いように、アルミニューム製にしたフリッカはこれが初めてではない。フリッカ・フレンズ2006年秋号 [4~7ページ] にも紹介されている。

しかし、この艇はバウスプリットだけでなく、プラットフォームまでアルミ製。

フロリダの業者にカスタム・オーダーした品が完成、試着したところ。








この艇はトウ・レイルもアルミ、アンカー・ロードが出入りするハウザー・パイプやその蓋もアルミのようなので、見た目にも統一感があってバランスが取れているような気もする。

アルミはペイントしなくても腐らないので、バウスプリットはこのままにしておくのかも知れない。





プラットフォームの上だけはティークでカバーする予定だそうだ。両舷のアンカー用バウローラーはティークの上張りが終わってから装着するのだろう。ティークは見かけの良さだけでなく、滑り難い、熱くならないという実用性がある。

それにしてもラグーンらしきこの係留地、水深が浅い。喫水1mもないフル・キールのフリッカならこういう所にも留められる。



バウスプリット本体は肉厚アルミの角チューブ( [例] )、クランズ・アイアンの嵌る円柱形の先端部はソリッド( [例] )。デッキにボルトで装着するための3個の縦孔にはパイプ( [例] )を溶接してあるそうだ。

プラットフォームもそれを支えるニー(knees)も肉厚。これなら安心だろう。







費用はUS$300~400程らしい。一考の価値有り。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、PSC作成初代モールドによる初期のフリッカです。)
このバウスプリットの紹介ページ

2011年4月26日火曜日

4月23日土曜日の風 (Video)

土日とも風がなかった。月曜の今日は予報では20ノット吹く。



1:45pm頃3.3~4.2ノットだった風が2~3分ですぐに1ノット以下に落ちた。フラッド・タイド(満ち潮)約1.2ノットで流されていく。こういう日もある。まだ4月だということを思い出させてくれた週末。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年4月25日月曜日

マリーン・ヘッド

セレニティーは1984年製。マリーン・ヘッド(トイレ)はファクトリー装着のWilcox-Crittenden(ウィルコックス・クリッテンデン)製Head Mate(ヘッド・メイト)モデル。

これはその説明書。

ネットでPDF判(4ページ)が見つかった。各ページをオンラインでJPGに転換したので、写真としては余白が多くバランスが悪いが、トリムして保存し直すと画質が落ちて詳細が分かり難くなる場合もあろうかと、そのままにしておいた。

クリックして拡大され度。(写真だけが表示されたら、さらにその写真をクリックして拡大。)


説明書を探した理由は、セレニティーのヘッドの手動ポンプから水が漏れ出したからだ。















長い間使用していなかったので、久しぶりに動かしてみようとポンプを上下させたら実に軽く上下する。清水をトイレに入れてポンプしてみても同じく軽い。しかしポンプが上下する度水が漏れ出す。

この25番(ピストン・ロッド・パッキング・ナット)と27番(ピストン・ロッド)の間から溢れるように漏れて来る。25番は取り敢えず指で廻そうとしてみたが回らないほど固い。26番のシール交換が必要か。


26番は修理キットに含まれて売られているようでキットは検索して調べると約75ドル。ポンプ全体をそっくり交換しようか(約150ドル)、いっそのことヘッド全体を交換しようか(Jabsco製等約150ドル~)とも考えた。










しかし、1週間後艇に行った時、スタッフィング・ボックス(パッキング・グランド)のパッキング・ナットのように調整できないものかと、25番をレンチで廻して緩め一度完全にフリーにした後、再度レンチで固く締めてみたところ、ポンプを上下できないくらい固く締まった。







その上でナットを少しづつ緩め、ポンプを上下できるくらいのところにセットしてテストしてみると、漏れは無い。プロペラ・シャフトのパッキング・グランドのようにシールが若干磨耗したので、ナットを締め直す必要があったということだろう。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・スペックのページ

2011年4月24日日曜日

コックピットのないフリッカ - リストア進行中 17

このフリッカのオーナーは旅行、ハイキング、キャンピング、フリッカではない自艇でのSF湾セイリング、そして最近始めたらしいカヤック自作と実に多忙な御仁。フリッカの作業はそのためか今ひとつ捗っていないようだ。

この写真は [前回の写真] とそっくりだが、別物。








造作に進展は無いが、コックピットの下塗りをタッチアップしたように見える。

喫水の少し上にあるドレイン(排水口)。1983年後期の新モールドになる以前の艇の特徴のひとつ。右舷側にも同じ物がある。

船外機仕様なのでプロペラ・アパチャーは在るもののシャフト用の造作は無し。









ファクトリーでのジェルコートか、その後のペイントか分からないが、ハルのフリーボード部分の状態は悪くない。













ナパ・マリーナのヤードで作業中。

リグに変更予定はないようだ。







昭和30年代中頃まで時折日本の漁村でも見られた帆掛け舟に似ていないことも無い [ディッピング・ラグ(Dipping Lug)] (2枚目の写真)というリグだ。

ラグ・セイルにも [種類があり]、このディッピング・ラグはセイルを必ずマストの風下側にセットして帆走する。無論セイルがマストに押し付けられセイル・シェイプが崩れることを避けるためだが、タックやジャイブの際必ずヤード(ガーフ)とセイルを対舷に廻さなくてはならない。廻す際、ヤード+セイルをタイミング良くすばやくディップさせる(ヤードの船首側の端を下に引きヤードを立ててマストの反対側に廻す)必要があるので慣れないとうまくタックやジャイブができないらしい。このため同じタックで長距離を走る艇に向いているという。ヤード+セイルの大きさも限られてしまう。

***

スタンディング・ラグはディッピング・ラグとちがい、常時マストの片側(通常STB側)に揚げておく。セイルのタックはディッピング・ラグがバウにセットするのに対し、マスト近くにセット。しかし、どちらのセイルもブームは無く、ルース・フット。

バランス・ラグはスタンディング・ラグに似ているが、セイルのラフ(前辺)をマストよりもっと前に出せるようにブームが付いている。小型艇向き。

(註:上記リンク先での説明ではバランスト・ラグとなっているが、正式にはバランス・ラグ。)

チャイニーズ・ジャンクもラグ・セイルの一種でバランス・ラグに酷似しているが、セイルにフル・バトゥンが入っている。船艇の大小を問わない。

***

一度ラグ・セイルのフリッカが帆走する姿を見てみたい。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製フリッカです。)
⇒ 進展状況は [ここでチェック]。そこで見られない場合 [こちらでチェック] (写真は未整理で種々混載。他艇の作業写真もあるのでフリッカと混同なさらないようご注意。)

2011年4月23日土曜日

ビルドアップ (Video)

ゾーンでビルドアップの様子。



この後すぐに20ノット超でメインをダブル・リーフ。さらに23ノットで久し振りにダブル・リーフ・メインのみでヒーブ・ツーのドリルをすべくジブを降ろす(フリッカはメインのみでヒーブ・ツーする)。

ちなみにヒーブ・ツー前のダブル・リーフ・メインのみで帆走時の艇速は逆潮で対地3ノット。

撮影するのを忘れる程短時間で動き回った。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2011年4月22日金曜日

STBタック (Video)

山陰に入って風が落ちたのでジャイブして南行。

エッブ・タイド(引き潮)1.8~2ノットで逆潮。



山陰を出るに連れ、風12.5ノット/対地艇速2.5ノット、14.5/2.9、14.9/3.2、16.9/3.8、17.8/4.2とビルドアップしていった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年4月21日木曜日

スウィング・アーム

フリッカではスペースを有効に使うためGPSチャート・プロッター等を [スウィング・アーム]に搭載している例が多い。

シアトルのトゥーカンでは先日ハンドヘルドVHF用台座を既存のチャート・プロッター用アームに取り付けた。




VHFを常時オンにしてモニターしながら帆走している人はどのくらいいるだろう。







(写真はいずれもPSC製434艇中340番 Toucan です。)
Toucan ホームページ・ブロッグ

2011年4月20日水曜日

フォア・デッキから (Video)

ジブのリーフ用クリングル(孔)に通してあるラインがきつすぎてリーチ(後辺)下部をピンチして(摘まんで)しまっていた。ラインを緩めて本来のセイル・シェイプにしたところ。



(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年4月19日火曜日

SF湾の Nor'Star フリッカ

ソーサリート在というノー’スター(ノース・スター)製フリッカ 『ヴィジョンズ』 。

PSC(パシフィック・シークラフト)に先立ち、20艇を製造したノー’スター。

ヴィジョンズは1976年製だそうだ。



写真がこの1枚しかなく残念だが、見た目には良くメンテされている。エンジンはヤンマー1GM10というから何代目かのオーナーが換装したのだろう。ヘッスルはファーリング・ジェノアでスピネイカーも付いてくる。キャビン内のクッションは新品同様という。ドジャーもウィンドラスも付いて$12,000で売りに出ている。交渉可だそうだ。

スターンに突き出たバンプキンのためPSC製より長いブームもデュアル・バックステイを軽くクリアーし、バウスプリットに対してバランス良く、ソールティーなルックになっている。

ノー’スター製フリッカ・ファンには堪えられない一杯かも知れない。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数不詳、1976年製 Visions です。)
クレイグズリストの広告 (同リストの広告は通常2週間ほどで切れるのでその後は見られません。あしからず。)

2011年4月18日月曜日

4月16日土曜日の風 (Video)

1:30pm頃6-7ノットだった北西風が15分で西風12-13ノットに変わった。まだビルドアップするだろうとメインをリーフ。



13.4ノットの風で対地艇速5.2ノット、15ノットで6ノット。約1.5ノットの連れ潮だろう。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年4月17日日曜日

イクステンション付きティラー 2

[イクステンション付きティラー] の続き。

ティラー・イクステンションの取り付けネジの溝を通してブラス(真鍮)の細い針金をぐるぐる巻きにした。(先日マネルの針金と書いたがブラスだった。)











4月16日土曜のセイリングはこれでOK。










長く保たせるつもり。しかし近い中バックアップとしてティラーをもう1本用意したいと思っている。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2011年4月16日土曜日

プロファイルとレイアウト

誰かが8頁版ブローシュアから画像を取って組み合わせたのだろう。

クリックで拡大され度。











フリッカ・ホームページにあるフリッカのブローシュアは2種類。それに先立つ極く [初期のもの] もある。

(画像ソースはパシフィック・シークラフトのブローシュア。)
フリッカ・ホームページ

2011年4月15日金曜日

ティラーの飾り

シャンティーのティラー。

セイルボートには昔から安航のためにコインをマストの下(マスト・ステップ)に置くという風習がある。

貨幣価値の高いものであっても構わないが、そうでなくても良い。個数にも別段決まりは無い。その船艇やオーナーにとって何か意味のある、例えば艇の製造年と同じ年に鋳造されたコイン、オーナーの誕生年のコインなどを置く。

シャンティーのマスト・ステップにコインがあるか否かは分からないが、ティラーには立派な1枚。





表面に描かれているのは海神ネプチューン。カリブ海のバルバドスで1970年代に発行された [10ドル銀貨] だ。

周りの [ロープ編み] と共に潮の匂いのする良い雰囲気を出している。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
フリッカ・ニューズレターのアーカイヴ (航海、メンテ、改修、ハウ・ツーなどの記録。)

2011年4月14日木曜日

シャンティーのドジャー

今日はフリッカのドジャー装着で問題になるブームの高さについて。

アメリカのフリッカ・オーナーの中にはドジャーを後付けするためグースネックを8"(約20cm)上げて固定し直した人もいる。それに伴いメインスルの高さを8"短くしなければならないが、ブームに沿ったフットの部分ではなく、天辺のヘッドの部分を詰めるようにリカットすることにより、セイル・シェイプもセイル面積も殆ど影響を受けることは無かったという。

新艇オーダー時にドジャーをオプションで付けた場合はファクトリーでグースネックの高さも調整していたのかも知れない。ドジャーの無いセレニティーのブームのグースネックの高さは例えば [アイシャ][マイラ] と同等で、グースネックを高い位置に付替えない限りドジャーも同様に低いタイプを付けざるを得ない気がする。

日本の [オレンジ・ブロッサム II] のブームはセレニティーのそれと比較して8"くらい高い位置にある。もともとドジャー装着仕様なのかも知れない。

このシャンティーのドジャーは一般的な高さだが、グースネックの高さはどうなっているのだろう。





グースネックを付替えた前述のフリッカ・オーナーはドジャーの高さを設定するにあたり、コンパニオンウェイ・ハッチの天辺からドジャーの天辺までが20"(51cm弱)になるように計算したという。

このドジャーと同じ位の高さではないだろうか。









しかしシャンティはグースネックが高いタイプには見えないがどうだろう。係留中はブームをこのようにトッピングリフトで吊り上げているから良いが、帆走中はどうなるのか。ドジャーのトップを擦らないギリギリのところまでブーム・エンドが下がるのか。

セイル・カバーのため良く分からないが、ブームを水平にしてもドジャーを充分クリアできる余裕があるのかも知れない。できればシャンティーのグースネックの高さと走り具合を教えてもらいたい。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年4月13日水曜日

イクステンション付きティラー

4月9日土曜日、帆走中にイクステンション(延長棒)が抜けた。

実は出航前、イクステンション装着のネジ2本が緩んでいるのに気付いて、固くネジ込み直しておいたのだ。




その時ティラーには無論このような亀裂はなかった。

しかし目に見えない程のヒビが在り元々そのためにネジが緩んでいたのかも知れない。











その日はイクステンション無しで帆走を続けた。









同日家に持ち帰り、ゴリラ・グルー(木工用強力ボンド)で接着。








24時間以上経過した後、クランプを付けたまま、イクステンションをネジで装着してみた。





なかなか手応えが良い。

そこでクランプを外す。












見かけも思ったより悪くない。孔から先端部にかけては言わないと分からないくらいピッタリと接着している。




この後再度木に亀裂が入らないよう、艇に置いてあるマネル(銅とニッケルの合金)の針金をティラー本体にぐるぐる巻き付けてサポートしたいと思う。

それで駄目ならティーク材を買って新しく自作、またはJ24の換装用ティラーを約$144で購入ということになる。せめて今シーズン中保って欲しい。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2011年4月12日火曜日

シャンティーのシェルヴィング

シャンティーの棚はユニークだ。[ギャリー前の収納] もそうだったが、艇がピッチ(ロンジテューディナル=船首船尾方向の揺れ)、ロール(アスワートシップ=両舷方向の揺れ)、またはヒールしても中の物が落ちないように、かつ、物の出し入れ、中身の確認がしやすいようにアレンジされている。















シャンティーにはVバース先端部の上にドア付き収納が無いので両舷の棚が長い。

クルージング(リブ・アボード)モードで荷を積載した同艇。








同左舷側。

絵の裏はチェイン・ロッカーへのアクセス口。








ギャリーとの仕切り壁の裏側に設えたPCステーション。









(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
フリッカのレイアウト
フリッカのプロファイル・カッタウェイ

2011年4月11日月曜日

デイジー - オン・トレイラー

アメリカ東海岸に戻ったらしい [デイジー]

メンテの状態も良く大切に乗られていたようだ。









バハマはマーケットが小さく、良い買い手が現れなかったのだろう。







現在位置は [パシフィック・シークラフト] が数年前カリフォルニアから引っ越した場所、ノース・カロライナ州 [ワシントン] だという。

(写真はいずれもPSC製434艇中101番目 Daisy です。)
フリッカ・スペックのページ

2011年4月10日日曜日

シャンティーのギャリー 2

この1枚目の写真は以前 [キャビン暖房] で見た。

シャンティーにリブ・アボードできるのはこのヒーターによるところが大きいかも知れない。






オーナーが変わったのか、その後生活の臭いが増している。

ワイン・グラス用ラックとカーテン。











ホウミー(homey) になった室内。










Vバースやギャリー前の絵、タイル壁の上に付けたイルカの木彫り、ヒーターの上のサザエの壺、とアート・オブジェクトは海のテーマで統一。

ポストに掛けた二人のキャップやタイル壁トップから無造作に下がったコーヒーのサーモ・ボトル、Vバース・クッション上の寝具等が何とも生活感を出している。

クルーズ中のフリッカもこういう感じだろうか。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年4月9日土曜日

シャンティーのギャリー

この大きなボックスはAC/DC(交流直流両用)冷蔵庫。

ビール用ではなく生活用だろう。











その横のカウンタートップ。

奥に蝶番が装着され、手前から開く。






画面左、冷蔵庫との間の壁にも手前のものと同様のティークのトリムが付いているのが普通だが、外してしまったのだろうか。

プロパン・コンロ。

写真を撮る時ぐらいもっと綺麗にできそうだが、かなり使い込んである。




造り付けの引き出し収納用ボックスの上に載せてあるだけ。(ファクトリー・スタンダードではこの切り口部分に [非圧力式2口アルコール・コンロ] が嵌めこんである。)周囲の壁やボックスの上をアルミ板で防御するなどの工夫もなく、大雑把な感じは否めない。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
フリッカ・ホームページ

2011年4月8日金曜日

リーフ (Video)

西風18ノットでシングル・リーフ。



夏は必ずメインをシングル、ダブルとリーフする。これをやるとシーズンが近づいた実感が湧く。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年4月7日木曜日

南行レグ (Video)

北西の風15ノットと調子が出て来た。セレ二ティーもシーズンが近づいて来たことを感じているようだ。



エッブ・タイド(引き潮)の逆潮、対地艇速約4ノット。対水では約5.8ノット(ハル・スピード)。両セイルともフル。

尚、[ベイ・エリア・ヨット・クラブ連合会] が決めたSF湾の今シーズンの公式オープニング・デイは5月1日日曜日。昨年は4月25日日曜日だった。ボート・パレードなどが行われる。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年4月6日水曜日

スターン・プルピット・レイル

シャンティーは長尺のカヤックはさすがに [右舷アウトボード] に置いているが、スターン・プルピット・レイルは色々必要な物をセットしておくには好都合の場所だ。

一般にスターン・プルピット・レイルを見ると艇のオーナーがどのようなセイリング、ボート・ライフを楽しんでいるのか良く分かる。

STB側の端には釣りに欠かせないロッド・ホールダー(釣竿立て)。








その隣にはどのような泊地でも対応できるようにスターン・アンカーとディンギー用の船外機(カヤックの他、インフレイタブルのディンギーも持っているらしい)。細長いアルミ・タンクはギャリーのコンロ用プロパン・ガス・ボンベ。

2本のポスト(支柱)部分にもロッド・ホールダーを装着。恐らくSTB側と同じくポート側の端にも1個付いているだろう。



真ん中トップはバーベキュー・グリル(これもプロパン仕様のようだ)。横にしてあるのは艇への昇降用折り畳み式ラダー(梯子 = コックピット横に装着する)。これだけ揃っていればいつどこへクルーズしても不自由はないだろう。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1980~83年頃製 Shanti です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)