2013年5月31日金曜日

セレニティー コックピット・テーブル(続々)

昨日の写真で見た仕込みの終わった脚と差し板を艇に持ち帰ってフィットを試す。

脚がブレないのでテーブルをセットしやすくなった。









スターンはカーブしているので水平な板との間を何かで埋める必要がある。















両舷共、その隙間に白い合成ゴム製のドア・ストップ(2個で約10ドル)を挟んだ。






シートへの出入りのしやすい、安定したテーブルの出来上がり。

夏期の錨泊時などコックピットでの食事に活躍してもらう。











(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2013年5月30日木曜日

セレニティー コックピット・テーブル(続)

2枚折りドロップ・ボード作成時の [銅板と銅釘] が残っていたのでそれらを使ってコックピット・テーブルの脚を安定化させることにした。

適当な大きさに切った銅版を2枚折りにして強くする。









少し見え難いが、上の写真の銅版を完全に折り曲げてフラットにしたものが下の写真では青いボールペンの軸に立て掛けてある。

脚の突起は鋸で切り落とした後サンディングしてフラットにした。








銅版を脚の先に銅釘で打ち付ける。










反対側から見たところ。











テーブル(差し板)の方も二つ折りにした銅版をさらに折り曲げて受けのレイルを作って装着。





スライドさせて入れる。

















これでコックピットにテーブル(差し板)をセットした時、テーブルが何かの拍子で持ち上がって脚が抜けることはない。



しかしこの手のテーブルの安定性はテーブルのもう片方の辺(スターンに乗せる側)をしっかり固定できるか否かが鍵になる。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
フリッカのリグ

2013年5月29日水曜日

セレニティー 5月25日土曜日の風 2 (Videos)

風はどんどんビルドアップする。



ヘルム(舵)を取っているのはベター・ハーフ。既に出航日数250日を超えるベテランだ。ダブル・ハンドの時ヘルムを取るのは殆ど彼女。

小生は殆どデッキ・ワーク担当。ビデオを撮っていられるのも、セイリング自体が楽しいのもこの素晴らしきワイフのおかげだ。いつもありがとう。



約17ノットの風でジャイブしてスターボード・タック。風は伸びて約20ノットとなる。夏のSF湾は来る日も来る日もまさに比類のない絶好の帆走ヴェニューだ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック

2013年5月28日火曜日

セレニティー 5月25日土曜日の風 (Videos)

この日も赤い三角旗一つのスモール・クラフト・アドヴァイザリーが出ていたのでメインをシングル・リーフして出航。



セイルをホイストして北に向かう。程なく西風13+ノット。2:15PM。今年は毎週末、午後早々と良い西風が吹く。7シーズン前の2006年と良く似ている。



西風15~16ノットでメインをダブル・リーフ。風はみるみるビルトアップして行く。 あっという間に17~18ノット。殆どスラック・タイド(潮止まり)で対地艇速は5.2ノットのハル・スピードに達する。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2013年5月27日月曜日

セレニティー 今シーズンのPFD

Personal Flotation Device、つまりライフ・ジャケット。セレニティーではインフレイタブルではなく、旧来のシンプルなものを使用している。

キャビン内、デッキ上を問わず不意のアクシデントでの膨張、逆に落水した時に万が一膨らまなかったり、さらにはガス充填・カートリッジ交換など、余計な心配の不要な点を高く評価しているからだ。個人的には肩の凝らない長時間の装着感、また寒いSF湾上での帆走時の保温機能も選択の理由。

過去7シーズン使用したもの。

日焼けで退色、さらには変色が激しい。






(ポケットの蓋に隠れていた部分が元々の黄色。)

機能的にはまだまだ使えるが、キャビン内で長年オールド・ボート・スメル(古いボート特有の臭い)に晒されていたのでその臭いが染み込んでしまった様だ。今年度、キャビン内クッションの新作等により、ついにオールド・ボート・スメルが消えたので、このPFDにも退役してもらうことになった。(洗濯すれば臭いはとれるかも知れないので試してみようと思う。)

新調したもの。

コーストガード隊員などが使っているもの。反射板が付いている。





PFDやファウル・ウェザー・ギアは落水時の視認性を高めるため黄色や赤が良い。

尚、5月9日、AC72艇の転覆で [アンドリュー・シンプソンが亡くなった] が、これは気を失ったまま、転覆した艇の二つのハルの間に張られたネットの下にトラップされたための溺死と考えられている。

意識が在る場合、PFD は状況によっては(例えば構造物の下にトラップされた場合)素早く脱ぐ、もしくは切り離す必要がある。Latitude38 が指摘している様に、最近はレーサーでもPFD をシャツの下に着込むのが主流になって来ている (例: 上のリンク、4枚目の写真、画面右側の人物)が、これだと見かけはスマートでも、いざという時、瞬時に脱ぎ捨てることは難しい。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
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2013年5月26日日曜日

フェロセメント・フリッカ ヴァルア、サンディーとなる 3

PORT側。

これから第ニの人生の始まるハル。










艇名の形跡が残っているが、無論この段階では問題ない。








良く言われる様に、大抵の自作艇プロジェクトは自作する人の人生(ライフ・スパン)よりも大きく長い場合が多く、艇が生きている中に完成するのは珍しい。このハルのオーナーの夢がこれからどういう形になって具現されて来るか、先行きが楽しみだ。

モウジョウの前オーナーから [プレゼントされたラダー] も無事届いている。















(写真は1970年代製、自作/ヤード製フリッカ・ハル Varua/Sandy です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2013年5月25日土曜日

フェロセメント・フリッカ ヴァルア、サンディーとなる 2

サンド・ブラストした後のSTB側。

20フィート艇とは言え、素材や工法を問わず、図面からハルを起こすとなると大変な時間、労力、費用がかかる。




このハルは無料で譲ってもらった様だが、自作するフリッカ・プロジェクトとしては大いなるプレゼントだ。





(写真は1970年代製、自作/ヤード製フリッカ・ハル Varua/Sandy です。)
フリッカ・データベース

2013年5月24日金曜日

フェロセメント・フリッカ ヴァルア、サンディーとなる

3月、雪の中の写真を見た [ヴァルア]

鉄筋・鉄網コンクリートの地を出すため、サンド・ブラストでペイントを剥がしたところ。






駄洒落で付けた訳ではないだろうが名前もサンディーに変わったようだ。

近くで見るとハルにかなり凸凹が見られるが、これはフェアーに仕上げることが出来るので問題ない。

ハルの状態は何処にもヒビや亀裂などの瑕疵は無く、極めて良好な状態という。

ボブステイのチェインプレイトの装着場所がユニーク。喫水線下。ハル内側からの写真も欲しいところだ。




(写真は1970年代製、自作/ヤード製フリッカ・ハル Varua/Sandy です。)
フリッカ・ホームページ

2013年5月23日木曜日

セレニティー 5月18日土曜日の風 2 (Video)

この日はタックではなくジャイブしてゾーンに引き返す。



風17~18ノット、ガスト(パフ)20ノット、順潮なので対地艇速は6.5ノット。ここSF湾サウス・ベイはSFダウンタウン前のセントラル・ペイと違い、トラフィックが少なく最高。気持ちの良いセイリング。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年5月22日水曜日

セレニティー 5月18日土曜日の風 (Video)

西風25ノット、ガスト(突風)29ノットの予報が出ていたためか先週末に比べ、出航しているボートの数が少ない。しかしフリッカには最適のSF湾の典型的な夏風。



マリーナを出る前にメインにリーフを仕込んでいたが、セイルをホイストする(揚げる)マリーナのすぐ外で既に14ノットの風があったのですぐにダブル・リーフ。ジブはフル。ビデオは15~16ノットの風、逆潮で対地艇速4.1ノットの状況。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2013年5月21日火曜日

セレニティー 今シーズンのボート・シューズ

シー・ブーツから [ダイビング・シューズ] に変えて早や3年。ダイビング・シューズはなかなか重宝していたが、底が磨耗して来たのか、乾燥したデッキなら問題ないが、濡れたデッキで滑るようになり、一足はゴム底が上部から一部剥がれて来た。

という事で代わりを探していたが、今シーズンからコンヴァースのバスケット・シューズを採用。送料・税金込みで一足US$49.00 弱のセールで購入。スウェード。ヴェトナム製。

艇だけで履く専用靴。












そもそも素足に優ったものは無いが、セレニティーでスペリー・トップサイダーなどのデッキ・シューズをなぜ履かないのかと言うと、いくら靴紐を締めていてもデッキの上でピンと張っているラインに引っ掛けたりすると簡単に脱げてしまうからだ。

このバスシューはシー・ブーツ同様、なかなか抜けない。ソール(底)も柔軟性、接地面積、材質、色などデッキ・シューズにかなり近い。コート上を走っていて瞬時にピタッと停まる機能性もデッキ上のシー・ブーツやデッキ・シューズ並みではないかと期待している。

滑り止めのためわざわざ表面をザラザラにしてあるコンクリートのドック上はなるべく歩かず、デッキ専用としたい。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
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2013年5月20日月曜日

パフィン 係留


大小ポートライトの形状、スライディング・ハッチに1983年前半以前の艇の特徴が現れている。




CLからして船籍登録はどうやらコロラド州。

殆ど無風状態で釣り糸を垂らすパフィンのクルー。








(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Puffin です。)
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2013年5月19日日曜日

パフィン 帆走

天高く秋めいた空。



















ランに近いブロード・リーチ。

上の写真と同じ時に撮ったのだろう。ブームヴァングから見てブームがかなりアウトボードに出ている。




機走で帰港中。

















場所は不詳だが大きい湖の様だ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Puffin です。)
フリッカのリグ

2013年5月18日土曜日

シー・ビスケット 左舷側インテリア


ギャリー・シンクの蛇口は清水用、海水用、計2本。









コンロの蓋はまな板ではなく、自分で仕込んだ特製の様だ。








そのアウトボード側の棚には上下ともに着脱可能な転落防止用ステイクが嵌め込まれている。

配電盤がハウス左舷の側壁にあるのも83年末期以降の80年代フリッカの特徴。







配電盤側部にある2個のノブの正体は不詳。










(写真はPSC製434艇中337番 Sea Biscuit です。)
フリッカのスペック

2013年5月17日金曜日

シー・ビスケット Vバース

一見綺麗にしている以外は何の変哲もないVバース。

しかし、両舷の棚には換気用ルーヴァーを仕込んだドアが並んでいる。







以前も自作したようなコンパートメントは見たことがあるが、この艇の様にファクトリー製と思しきものは初めて。




Vバース正面の収納の下には室内クッッションと共生地のカバーの掛かった何かが仕込まれているが正体は何だろう。

ギャリーの蓋は未だ1枚式だが、室内読書灯は既にハウス側壁に設置されている。






もっともこの棚では読書灯を左舷側バルクヘッドのVバース側に付ける訳には行かない。

(写真はPSC製434艇中337番 Sea Biscuit です。)
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2013年5月16日木曜日

シー・ビスケット 右舷側インテリア

シリーズの続き。本日はインテリアのスターボード・サイド。

塗ってあるのはエピファンだろうか。










上の写真の正面にある個室ヘッドの中を見てみる。

ブロンズ製ポートもピカピカ。

バルクヘッドには手摺りが付いている。






他は特に変わった所は無いが、ポンプのハンドルはこの方が使いやすいという人も居るようだ。





(写真はPSC製434艇中337番 Sea Biscuit です。)
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2013年5月15日水曜日

セレニティー コックピット・テーブル

時間を遡って、同土曜日、マリーナ出航前の一コマ。昨シーズンまで使っていたキャビン・テーブル用の脚をコックピット・テーブル用に改造。

改造と言っても画面上部に見える様に約9インチ(23cm弱)切り落として短くしただけ。






切り落とした反対側にある脚の突起の入る穴を差し板にドリルで開ける。







差し板の反対側の端をスターンに乗せて、脚を立てる。









スターンに乗せた差し板の下には水に濡らして絞った雑布を敷いてある。無論それはこのテーブルの Proof of Concept (コンセプト実証) の為の仮の処置。本番用にはスターンのカーブに合ったゴムの下敷きを置く予定。

これでテーブルとして充分使えるが、脚側ももう一工夫すればもっと安定しそうだ。




尚、差し板は2010年冬に作った [折り畳み式]

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2013年5月14日火曜日

セレニティー 5月11日土曜日の風 2 (Video)

PSC25がタックして南に去った後セレニティーは北上を続け、風の強い 『ゾーン』(西風18ノット)に入った。さらに北上し、ハンターズ・ポイントの小山のために風が落ちたのを機にメインのリーフをひとつ落としてシングル・リーフに。



その後タックして 『ゾーン』 に引き返すとあっと言う間もなく風が20.5ノットを超える。ダブル・リーフに戻す一歩手前。ちょうどSF湾の夏風が最高に達する3:20PM頃だ。

この日はセイルを2009年8月に新調後100日目の帆走だった。既にメイン、ジブ共にかなり延びて来ている感がある。卸したてのセイルならもっとパワーがあり、もっと早めにダブル・リーフしておく必要がある。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2013年5月13日月曜日

セレニティー 5月11日土曜日の風 (Videoes)

2:40PM頃。14~15ノットの西風。セレテニティーは風がもっとビルドアップすることを予測してメインをダブル・リーフしている。



右舷後方から来るのはパシフィック・シークラフト25。



フリッカに似ているがバウスプリットが無く、スターンもバウの様に細くなっている所謂ダブル・エンダー。

まだ両セイルともフル。リーフを入れず、シート出しし、ティラーをがっちりつかんでドライブするのがオーナーの好みらしい。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity から撮影のPSC25です。)
フリッカ・ホームページ

2013年5月12日日曜日

シー・ビスケット コンパニオンウェイ

切り込みが浅いことからこの艇が1983年後期以降の新型デッキ・モールドによる艇であることが分かる。

キャビン内からコックピットを望む。











しかし、コンパニオンウェイ・ステップは特製の2段式。

各ステップの下は収納スペースになっているようだ。









エンジンやビルジにアクセスする時、これをどうやって外すのか興味のあるところ。尚、これと似たような改造はイギリスの [キャラウェイ ] でも見られる。

参考までに1983年前半以前の艇は [この様な] 2段式。
その後のファクトリー・スタンダードは [この様な] 3段式。

(写真はPSC製434艇中337番 Sea Biscuit です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年5月11日土曜日

シー・ビスケット トップサイド

スパー(マスト+ブーム)は外してあるが、まるで新艇のように綺麗な艇だ。

各年の殆どを陸上でカバーを掛けられ過ごして来たと思われる。








エンジンのアワー・メーターがコックピット内に無い(キャビン内にある) ということは86~89年頃の艇だろう。



 後日註: この艇は1986年製であることが判った。

(写真はPSC製434艇中337番 Sea Biscuit です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2013年5月10日金曜日

シー・ビスケット オン・ザ・ハード 2

フリッカは小型艇だがどのラインも美しくまとまっている。

Sea Biscuit とは無論昔の帆船時代の船員の主食、乾パンの事だ。








小さくても力の元になる、という意味でそう名付けたのかも知れない。







スターンのスルーハルは右がビルジ用、左が船内機排気排水用。








(写真はPSC製434艇中337番 Sea Biscuit です。)
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2013年5月9日木曜日

シー・ビスケット オン・ザ・ハード 1

3月に売りに出されすぐ新オーナーの手に渡ったメンテ状態の極めて良いフリッカ。

所謂ターン・キーの状態(買った人は鍵を差し込んでオンにするだけという意味)。






こういう艇を買える人は大変ラッキーだ。 Timing is everything という言葉もあるが、お金をセーブして、こういう艇が出て来るのをずっと待っていたのだろう。

ポートライトの形からしてフリッカ・プロダクションの最後期(1990年代)の艇ではない。80年代後半の艇だろう。(*) 



海上に出た日は通算300~350日ではないかと想像する。








 後日註: この艇は337番、1986年製であることが判った。

(写真はPSC製434艇中337番 Sea Biscuit です。)
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